LIVE LOVE
前回ちょこっと触れましたが、2月9日はジュリアン・ベイカーの来日公演へ行ってきました。久しぶりに味わった『生の音と歌声』は音源をただ聴くのとはまったく違う感動を味わえた。
ライブの良さを改めて体感してきた次第です。
今回は前編に引き続きの【後編】、記憶に残るライブを振り返ります。
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【LIVE LOVE】思い出に残るライブを振り返る
サマーソニック 【ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ】
もう行かなくなって何年経つだろう。かつては毎年のように行ってたフェスがサマソニ。
今年もヘッドライナーは既に発表され第2弾、第3弾と出演アーティストが発表されてますね。フジロックも含めこの時期くらいから追加で発表されていくラインナップが楽しみで仕方ない。
サマソニはとても思い出深いフェスですが、いくつものバンドを観た中から特に記憶に残るステージを振り返ってみようと思う。
まずは何と言っても最高だったのが2005年。
マリンスタジアムのトリはオアシス!トリ前がウィーザー!!この流れを見ない理由など当時の自分にはなかった。日中から他のステージでも見たいバンドはいた。でもトリの入場規制がかかることが予想できたため、ほぼ一日マリンスタジアムに居続けた。
興味の対象外だったアジカンやカサビアンも凄くカッコ良かったし、ウィーザーが始まるころまでに人、人、人で溢れかえったアリーナを前へ前へと進んで行く。
そして迎えたウィーザー。ここ日本においての人気はやはり凄い。
人混みに飲まれながらもウィーザーの良さを改めて思い知った最高と言える内容だった。
そしてウィーザーが終わってからオアシス登場までが長い。長すぎた。予定時刻を大幅に過ぎているのに出てこない。疲れ切ったカラダと思考回路が麻痺してきた中で、本当にもう出てこないのかと思った。
40~50分遅れだったと思う。とうとうその時は来た。
大、大、大歓声の中、ギャラガー兄弟が現れた。待ちわびた観客の興奮はいきなり沸点に達している。
もの凄い状態の中、オアシスの演奏が始まる。ちなみに、まともに演奏を聴けるような状況ではなかった。乗車率200%の電車に詰め込まれたような中でとにかくもみくちゃ。
なんとか体勢を保ちつつ、オアシスのライブを存分に楽しんだ。最初から最後まで興奮しっぱなしの中で特に強く思い出に残った曲はオアシスの大名曲である『Don’t Look Back in Anger』。泣いた。
会場中が一体となっての大合唱。あそこまでの一体感はあれ以来経験していない。本当に素晴らしかった。
ライブの興奮を味わう一枚
続いて2006年。
このときのマリンスタジアムはHR/HM色が強く、メタル好きには堪らないラインナップだったと思う。
何と言ってもトリがメタリカですからね。もちろんこれを目当てに行ったわけですが、新たな出会いとしてまだまだ知名度的には低かったアヴェンジド・セヴンフォールドも凄く良かった。
このライブでこのバンドを知ったんですけど、この体験のあとに深くハマりました。
そしてメタリカの登場。歴史的名盤『メタル・マスター』の全曲再現というスペシャル過ぎるライヴが凄まじかったのは言うまでもない。何度も聴いてきたアルバムを曲順通りに生で聴けるなんて思ってもみなかった。
さすがに終わる頃には耳がちょっと痛くなりましたが。
思い返せば2007年に見たトラヴィスや2009年のユニコーン、2010年のスラッシュ~ドリーム・シアターとか、さすがにフェスなので良かったバンドを数え挙げたらキリがないし、細かいところまでは思い出せない。
フェスの良いところは足を使えばいくらでも様々なバンドのライブを体験できることですよね。お目当て以外でも新たな発見も楽しめる贅沢な時間。
今は行かなくなってしまったけど、思い返すとやっぱり行きたい。
美味しいとこ取りができるフェスはやっぱり楽しいです。
レディオヘッド 【2008年/さいたまスーパーアリーナ】
大好きすぎるバンド、レディオヘッド。
そして最も好きなアルバム『イン・レインボウズ』リリースから1年というタイミングでの来日。ライブ当日までがあれほど楽しみだったことはない。
予想通り『イン・レインボウズ』の曲を軸に聴きたかった曲を結構演ってくれた。初期の曲を聴けなかったことは残念だけど仕方なし。
レディオヘッドの音楽性が変化していった以上、新旧織り交ぜても空気感が違うかなとは思う。
そしてライブバンドとしての実力は分かっていながらも、想像を遥かに超えて各曲がライブ映えしていたことには驚いた。CDでは静かに感じていた曲もライブで聴くと全然違うし、アグレッシブなパフォーマンスも凄まじくカッコイイ。
なにか異次元の世界に迷いこんでしまった錯覚さえ感じた。
メンバー全員が素晴らしいバンドですが、やはりトム・ヨークの存在感は別格。
あの声や佇まいには何かが宿っていると思う。神々しささえ感じてしまう存在。
ライブの終わりはメンバーが消えていく中でジョニー・グリーンウッドが一人残って機材をいじくり回し、ノイジーな爆音を残して幕を閉じる。
現実世界に引き戻されるまでの余韻が長く、身体中に興奮が残る素晴らしいライブだった。
ライブの興奮を味わう一枚
AC/DC 【2010年/さいたまスーパーアリーナ】
凄かった。ロック・バンドのライブとして最高峰と呼べる楽しさがあった。
AC/DCの音楽って良くも悪くも金太郎飴みたいなところがある。でもそれがAC/DCだし、そんなAC/DCが築き上げたロックンロールの世界に多くの人が熱狂する。初めて見たAC/DCは想像をはるかに超えるものだった。
なんと言ってもアンガス・ヤングが凄まじく、ライブ中あらゆる場面であのお決まりのステップを踏みながら会場を盛り上げる様は、とても50を過ぎた人間とは思えなかった。体力あり過ぎでしょ。
そして大好きな『Thunderstruck』のあのイントロが始まったときには涙腺にさえ来た。何度も何度も聴いてきたあのイントロ。ハード・ロックな曲なのに涙を誘われた曲。
あれからもう9年。もう一度AC/DCのロックンロールを体験したい。心底そう思っている。
ライブの興奮を味わう一枚
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ジョン・メイヤー 【2014年/日本武道館】
現代の3大ギタリストの一人に挙げられ、ブルースを主体としたロック、ポップスで人気を誇るジョン・メイヤー。
もともとオリジナル・アルバムよりも、長尺なギター・ソロやアグレッシブなプレイが多いライブ盤を好んで聴いていたこともあり、生でジョンのギターに触れられるというだけでワクワク感が半端なかった。
ジョン・メイヤーはギタリストとしてはもちろんソングライターとしても素晴らしい。
いい曲が多いのでライブ自体は文句なしに楽しめた。ただ、期待値が高すぎたせいもあり、もっともっと長尺なギター・ソロを聴きたかった思いもある。身勝手なファン心理ですよね。
自身のライブ経験の中で忘れられないステージだったことは間違いないですが、次に観るときはもっとギター・プレイに酔いしれたいなと。期待せずにはいられないアーティストです。
ライブの興奮を味わう一枚
JOHN MAYER ジョン・メイヤー ANY GIVEN THURSDAY CD
ガンズ・アンド・ローゼス 【2017年/さいたまスーパーアリーナ】
アクセル・ローズがオリジナルメンバーであるスラッシュ(G)、ダフ・マッケイガン(B)と共にほぼ往年のガンズとして来日したこの公演。
30分遅れで始まりライブの時間も終わってみれば3時間という長めのステージでしたが、本当に心から楽しめたライブだった。
アクセルのご機嫌な表情が巨大モニターに映し出されるたび、バンド自体が“今”を楽しんでるということがすごく伝わってきたし、チャイニーズ・デモクラシーでの楽曲も含めたガンズのオールタイム・ベストなセットリストは誰もが満足のいくものだったと思う。
チャイニーズ・デモクラシー時代の来日公演(東京ドーム)も観ましたが、はっきり言って比較にならないほど素晴らしいライブだった。
スラッシュは最初から最後まで弾きまくり、アクセルは小鳥の人形が乗った帽子をかぶって見せる茶目っ気まで見せ、カッコ良さと楽しさとシンガロングと感動と、いろんな思いがごちゃまぜになる最高なステージだった。
あんなガンズをもしまた見られるのなら、次も絶対に行きたい。まだまだ若い奴らになんか負けねーよと言わんばかりの最高なロックンロール・ショー。
是非、もう一度来てほしいものです。
ライブの興奮を味わう一枚
Guns N’ Roses ガンズアンドローゼズ / Live Era 87-93 輸入盤
前編・後編で振り返ってみたライブの思い出ですが、これ以外だとコールドプレイやミューズも相当カッコ良かった。心地良すぎて途中ちょっと寝てしまったニール・ヤングの来日公演も懐かしい。
行く回数は減ってしまったけど、これからもライブには行きたいと思う。
あの興奮も感動もその場に行かなきゃわからないですからね。
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