2000年~2001年/絶大なインパクトで駆け抜けた 浅井健一×UA = AJICO

2000年~2001年/絶大なインパクトで駆け抜けた 浅井健一×UA = AJICO

イマココカココ、ギタンです。

かつて浅井健一(ベンジー)× UAというとんでもない組み合わせのロックバンドが存在したことを知らない人へ届けたい。

『AJICO』

今回はベンジーとUAを中心としたメンバーで結成されたこのバンドに触れてみたいと思う。

数あるコラボの中でも絶大なインパクトをもって駆け抜けたAJICO。

今思えば奇跡だし、この二人の化学反応は凄かった。

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浅井健一 × UA = AJICO

まずは4人組だったこのバンドの核であるベンジーとUAについて軽く触れたいと思います。

浅井健一(ベンジー)

伝説のバンド『BLANKEY JET CITY(ブランキー・ジェット・シティ)』でキャリアをスタートさせ、解散後もソロ、シャーベッツユダ等のバンド活動で存在感を放っている天才ミュージシャン。

愛称はベンジー。個人的な思い出としては一時期ベンジーが携わった音楽しか聴かない日々が続いたことがある。それくらいベンジーの創る音楽に没頭していたし抜け出せない毎日を送っていた。

ベンジーの音楽ってギターの一音を聴いただけそれとわかるオリジナリティがある。そして独特の世界観の中にベンジーにしか出せない“音”を無数に散りばめている。一度でもこの世界に引きずり込まれれば抜け出すことは難しい。

ソングライターとして、ギタリストとして、一貫したスタイルを貫くシンガーとして、ここまでカリスマ性を持ったミュージシャンはなかなかいないです。

本気で思う。世界に通じる数少ない日本人だと。

あえて世界に出て行かないのか。世界の見る目がないのか。

紹介というよりベンジーに対する“思い”になってしまった。

だけど、本当に多くの人に触れてみて欲しいミュージシャンだからこれでいいのです。

無駄な説明は不要。

ベンジーの才能はぶっ飛んでる。

UA

1995年から活動するシンガー。ソウル・R&B系のシンガーとして人気を博し、音楽ファンであれば誰でも一度はその歌声に触れたことがあるでしょう。

個人的には特にファンと言うわけでもなく、UAの中で売れていた曲を数曲聴いたことがある程度。むしろ『AJICO』の存在によってUAの魅力に気づいた感がある。

エキゾチックなルックスと圧倒的な存在感を醸し出す太く伸びる歌声が特徴であり、AJICOを通してこの人の音楽を聴いてみましたが、日本人らしからぬボーカルスタイル(声質)といい楽曲の良さといい、UAを知る道筋としてAJICOがあった。

どうしてもベンジーよりな発言になってしまいますが、UAのような畑違いのシンガーとジャンルを超えてバンドを組んだベンジーは、彼女に対して強く魅かれるものがあったのでしょう。(そもそもUAのアルバムに参加したことがきっかけですが)

結果、もの凄い化学反応を起こし、素晴らしい音楽を届けてくれた。

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AJICO 唯一のオリジナル・アルバム『深緑』

二つの才能を思う存分に楽しめる圧巻の楽曲群。数曲の作詞とほぼ全作曲はベンジーによるもの。全12曲収録。

全曲プチ・レビュー

1.深緑
オープニングを飾るこの曲はイントロからしてベンジー節炸裂。ダークな雰囲気を醸し出しながら曲は進むが、中盤からのメロウな盛り上がりが最高。UAの歌声にも一気に惹き込まれる。今作で一番好きな曲。

2.すてきなあたしの夢
『深緑』に続くこの曲も暗めのテンションの中でベンジーのギタープレイが緊張感を創り出している。淡々とした曲ではあるが、熱を帯びているように感じるのはUAの情熱的な声のせいか。

3.美しいこと
ベンジーがメインボーカルでありUAはハモリとコーラスに回っているが、この二人の声の絡みの相性はとてもいい。UAのエモーショナルな声には時折ドキッとしてしまう。終盤の二人の掛け合いはマジでかっこいい。

4.Lake
タイトルはLakeだが深海を彷徨っているかのような物静かな曲。ベンジーのつま弾くアルペジオとUAのささやくかのような声。冷たさの中にどこか温もりも感じる不思議な感覚に浸れる。

5.青い鳥はいつも不満気
この曲に限らずどの曲も一聴してベンジーらしさ満載のギターを聴くことができるが、特にこの曲の暗然たる雰囲気の世界観はベンジーでなければ成し得ない。UAの表現も素晴らしく、しっとりと聴き入ってしまう。

6.GARAGE DRIVE
ノイジーなギターから始まる今作でも数少ないロック・モード。歌うはベンジー。やはりこの人の歌声には緊張感がある。この曲はベースラインもグッド。アルバム中盤のアクセントとしてカッコいいロックを堪能しよう。

7.メロディ
今までの流れから一転して穏やかな曲調。まるで深い海の底、深い森の中から光が差し込む場所へ辿り着いたかのように。ベンジーのアルペジオに寄り添うように歌うUA。優しさに包まれている。

8.メリーゴーランド
タイトルから想像できる楽しげな空気感はなく、心の奥深くでクルクルクルクルと回っているようなもの悲し気な世界。

9.フリーダム
アルバム中では少数派の明るい曲調と歌詞。AJICOよりもベンジー関連で言えばJUDE(ユダ)とかに入ってそうな曲。

10.毛布もいらない
シンプルなコード・ストロークとUAの歌。シンプルがゆえに言葉もメロディも歌声も妙に沁み込んでくる。

11.波動
8分越えの大曲。相変わらずのダークなテンションで曲は進んで行くが、中盤から一転して突如インスト・ジャムが始まる。こういう展開は好き嫌いが割れるところだろうが個人的には好き。プログレ・テイストがまたカッコいい。

12.カゲロウソング
ラストを飾るこの曲も張り詰めた空気感がある。ダークでクールな印象。それでも先にも触れたようにこういう世界観であってもUAの太く温かい歌声がトータルでいい塩梅に落ち着かせている。

 

AJICO まとめ

リリースしたアルバムはオリジナル・アルバム『深緑』の他にライヴ盤『AJICO SHOW』が一枚。

たった2枚とは言え、聴きごたえ十分の作品を残してくれたことは単純にうれしい。

ただ、もっともっと聴きたいというのがファン心理ですよね。

AJICOのような音楽を求めている人はきっと多いはず。

それならば、もう一度起こる奇跡を信じて待つしかない。

いつの日かまた。

 

 

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