くるり『ソングライン』は素晴らしいアルバムだと思う。総じてこれ名盤なり。

くるり『ソングライン』は素晴らしいアルバムだと思う。総じてこれ名盤なり。

2018年9月にくるりがリリースした12枚目のオリジナル・アルバム『songline』。発売から約3カ月も経っているのでさすがに聴いている人も多いことでしょう。

邦楽ロック好きであれば過去作も聴いたことがあるだろうし、今さらここでくるりというバンドについて細かい説明はしませんが、くるりって毎回様々な音楽性を見せてくれるバンドですよね。

その幅広さも曲の良さも多くの人に受け入れられているし、くるりが嫌いという人にあまり出会ったこともない。多くの音楽ファンに愛されているバンドだと思います。

で、この『songline』を聴いて改めて思った。

 

すごいぞ、くるり

 

あまりにも良かったので、遅ればせながら各曲ごとの感想を書いてみようと思います。

 

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くるり『songline』全曲レビュー

 

1. その線は水平線
純度100%のギター・ポップ。アルバム通してアコースティックの音色が多い中、オープニングを飾るこの曲のギターは乾いたエレキの音もフレーズも心地いい。

横ノリでマッタリ聴いているとラストに待っているのは圧巻のギターソロ。サウンドもめちゃくちゃカッコいい。これ一部ボリューム奏法なのかな?音の渦に酔いしれてしまいますね。

 

2. landslide
刻むアコギのリズムの後ろでストリングスやピアノの音色が曲を彩っていく。踊るベースラインもいいですね。どこか懐かしい感じとカントリー調とも言えるアレンジの中で岸田繁の声がやさしく聴こえる。

3. How Can I Do?
歌メロは昭和の歌謡曲を聴いているような感じもする。だけど、そこはさすがくるり。いろいろな楽器の音が聞こえますが、アレンジが素晴らしく聴いていて楽しい。ちょっとメルヘンチックなポップ・ソングですね。

4. ソングライン
SEから始まるミディアム・ナンバー。この曲は聴けば聴くほどに面白い。狙ってやっているであろう先達のオマージュにニヤリとしてしまう。その中心にいるのはビートルズでしょう。

中間のギターソロは「レット・イット・ビー」だし、ボレロの引用もある。そして後半からラストまでのビートルライクなサウンドアレンジ。かと思えばハード・ロックさながらに弾きまくりなギター・ソロ。なんじゃこりゃ。

正に音楽。音遊びを楽しんでますね。神曲。

 

5. Tokyo OP
出だしから変拍子で攻め立てるインスト・プログレッシブ・ナンバー。ギターにしてもベースにしてもフレーズからサウンドまで本当にカッコいい。ついでに言うとドラミングもね。

そして中間部でパッと音が止み、静寂の中パイプオルガン?のソロがありますが、この辺なんてカンタベリー・ロックの雄ロバート・ワイアットの歌声が聴こえてきそう。アルバム中で極めて異彩を放っている曲ですが、インスト・ロック好きのツボをあちこち突いてきます。

6. 風は野を越え
哀愁漂うアルペジオをバックに静かながらも力強さを感じる岸田繁の歌声。そしてこの曲の魅力を一段高い場所へ引き上げているのはサックスの音色でしょう。泣きのギターさながらに好きな音。サックスの音ってなんでこんなにも胸に響くんだろう。

7. 春を待つ
「風は野を越え」の余韻に浸る間もなく始まるアコギの優しいストローク。この流れは完璧です。しんみりと聴き入るスローテンポの曲ですが、後半のギターソロは短いながらも情感的なプレイが素晴らしい。ほんとセンスありますね。

8. だいじなこと
1分半という長さの短くふんわりとした小曲。「だいじなこと」が何かを最近よく考える。

9. 忘れないように
歌い出しのメロディはスピッツ「涙がキラリ☆」のようだし、曲中にはオアシス「Go Let It Out」が度々登場する。くるり流の遊び心満載のポップス。くるりと言うバンドはアレンジが本当に心地良い。

 

10. 特別な日
シンプルなバンド・アンサンブルと歌詞がグッドマッチングな短めの曲。アコギのカッティングが何とも気持ちいいです。

11. どれくらいの
ムーディーなピアノの音色、センチメンタルなトランペットの音色、温かみあるギターの音色。

くるりが表現する様々な音色。そして岸田繁の歌がこれまたほっこりする。温もりがある。それらすべてが合わさって上質なポップスを聴くことができる。

今作で度々聴くことができる、感情を吐き出すかのようなギターソロをこの曲のラストでも聴くことができますが、フェイドアウトではなくブツ切りというところがまた良い。強い余韻を残してくれます。

12. News
とても相性がいい「ピアノ+岸田繁の声」。メッセージ性も強くしんみりと聴き入ってしまう良曲。いろいろな顔を見せてくれたアルバムは静かにラストを迎える。

 

 

もはや只のロック・バンドではない。才能ある音楽家が古今東西の様々な音を吸収して、消化して、独自のポップスやロックに姿を変えて楽しませてくれる。ここ最近聴いた邦楽の中でダントツにいい。

やっぱり、くるりと言うバンドは素晴らしい。

 

 

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