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スティーブン・ウィルソン(Steven Wilson)
ポーキュパイン・ツリーというプログレ・ロック・バンドでの活動を中心に、ソロ名義・他バンドでの活動やプロデュース、リマスター/リミックスのレコーディング・エンジニアとしても活躍。
それに加えて様々な楽器の演奏もこなすマルチプレイヤーであり、その才能の奥深さ・幅広さには驚かされます。
現代のプログレ・ロック・シーンに欠かせない存在と目されるこの男。
何がそんなに凄いのか。
それはスティーブン・ウィルソン関連の曲を聴けばすぐに理解できると思うし「プログレ」というジャンルではとても収まりきらない幅広い音楽性なので、ロック好きはもちろんのこと多くの層に受け入れられるであろうアーティストです。
活動するバンドによっては長尺で激しい展開を見せる「いわゆるプログレッシブ」な曲も多々ありますが、打って変わってため息が出るほどの美しい楽曲も数多くある。
今回はプログレッシブなどどいう括りにもはや意味はなく、全ての音楽愛好家にお勧めしたいアーティスト『スティーブン・ウィルソン』関連のアルバムを紹介していきます。
アグレッシブ・サイド『ポーキュパイン・ツリー』
元は全ての楽器をスティーブン・ウィルソンが手掛けるソロ・プロジェクトとしてスタート。
後にメンバーを従えバンド名義で活動。静と動が融和したプログレッシブ・ロック、サイケデリック・ロックを聴くことができ、陰鬱なサウンドでありながらポップでメロディアスな表情も覗かせる。
ピアノやアコースティックの音も頻繁に取り入れているが、なんと言っても情感あふれるギタープレイが聴きどころの一つ。ギター・ロック好きなら必ず気に入るポイントがあるはず。
作品は10枚のオリジナル・アルバムの他にライブ盤も発表しており割と多作。現在は残念なことに活動休止状態になってます。
【Pick Up Album】
1999年発表 スチューピッド・ドリーム -Stupid Dream-
2005年発表 デッドウィング -Deadwing-
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スティーブン・ウィルソン名義はアート・ロックの世界
メインで活動していたポーキュパイン・ツリーに一区切りをつけ、ソロ名義や他プロジェクトの比重が多くなっていくウィルソン。
現代プログレッシブ・ロックの先頭を行く最重要人物として、充分過ぎるほどの功績と作品を残していますが、ソロ名義での作品がこれまた良い。
単純に“聴きやすさ”で言えば、ソロ名義に軍配が上がる。スティーブン・ウィルソンが未知の存在で、プログレッシブ・ロックを聴き慣れていなければソロ名義の作品から聴くことをおすすめします。
プログレ、サイケ、アート、ジャズ、フュージョン、ポップ、ロック…。
あえてジャンルを決め付ける必要性がない程の作品群、楽曲群。
プレイヤーとして例えば超一流とは言えないまでも“音楽家”としての才能が本当に素晴らしいと思います。
きっと様々に広く深く音楽を愛し、吸収し、新たな自身の表現として生み出している。
ソロ名義でのオリジナル・アルバムは7枚。近年では年に1枚のペースで発表していることからも分かるように、脳から、体から、音のイメージが溢れ出てきているのではないでしょうか。
ファンからすれば毎年のように新作を聴かせてくれることは本当に有難い。
いずれも必聴と言える、上質な音楽に出会うことができます。
【Pick Up Album】
2013年発表 レイブンは歌わない -The Raven that Refused to Sing (And Other Stories)-
2016年発表 4 1/2
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スティーブン・ウィルソン -Another Side-
あくまでもポーキュパイン・ツリー、ソロ名義がキャリアの中心であるとは言えプロデュースも手掛けるウィルソンの活動の幅は広い。
オーペスのミカエル・オーカーフェルトとのプロジェクト『ストーム・コロージョン(Storm Corrosion)』)やイスラエル人のアヴィヴ・ゲフィンと組んだユニット『ブラック・フィールド(Black Field)』などに加え、先述したオーペスに至っては『Blackwater Park』というアルバムでプロデュースも行っています。
各作品の中では一貫してウィルソンの“それ”と分かるサウンド・メイキングが施されており、どの作品においても感じる完成度の高さは素晴らしいとしか言いようがない。
【Pick Up Album】
2012年発表 ストーム・コロージョン -Storm Corrosion-
2011年発表 ブラックフィールド -Blackfield- 『Welcome to My DNA』
おわりに
スティーブン・ウィルソンが関連している作品は非常に多い。
自身もすべての作品に触れられているわけではないですが、今後も新旧含め聴き続けていくアーティストであることに間違いない。
激しくもあり、繊細でもあり、抒情的でもあり、時に惜しみない美しさを奏でる才人。
スティーブン・ウィルソンの音世界
これからも追い続けたいと思います。
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