【コンヴァージ】メタルを超えた暴風域へ。マスコアというアンダーグラウンドな深層世界

【コンヴァージ】メタルを超えた暴風域へ。マスコアというアンダーグラウンドな深層世界

コンヴァージ(Converge)

このバンド名を聞いてすぐにピンとくる人はそれ程いないのではないでしょうか。何故なら日常の中でロックやポップス、歌謡曲、ヒップホップ、ソウル、R&B、そしてジャズやクラシックその他もろもろの音楽を聴くことはあっても、マスコア(ハードコア)なるジャンルを聴く人は圧倒的に少ないと思うから。

僕自身、当ブログで何度も言ってきているようにHR/HMを深く愛しているし、そこから派生するジャンルもそれなりに聴いてきている。聴く人によってはうるさいと感じる音楽に対する耐性は持っているし、むしろ心地良い。だって好きですから。

ただし、とても苦手な類の一つが「デス声」で歌うバンドの音楽。演奏がどんなにカッコ良くてもデス声を受け付けないので聴き続けることはない。

『コンヴァージ』に話を戻します。このバンドのボーカルは決してデス声なわけではない。でも毛色は近いものがあると思う。もはや何を言っているのか解らない歌い方や声、ただひたすらにがなり声を捲し立てているかのようなスタイル。初めて聴いたときは後に好きになるなんて想像も出来なかった音楽。

そもそもの出会いは某音楽誌の年間ベストアルバムの企画でコンヴァージのアルバム『You Fail Me』を絶賛している記事をたまたま見たから。

幅広く様々なジャンルを聴いてきた自負はあったけど、思い返せばハードコアやデスメタル系は未開の地だったな。そんなに良いのなら聴かない理由はない。当時は今みたいにストリーミングでガンガン聴くことなんて出来なかったので、興味本位で買いました。

スポンサーリンク

早速聴いてみて、想像を超えたやかましさに後悔した。これは合わない。こんなのを絶賛するなんてどうかしている。別に人生の中で聴かなくても構わない音楽じゃないか。100人中100人は耳を塞ぐでしょう。でも1000人いたら10人くらいが反応し、その内の1人は絶賛しちゃうかも。何とも言えない感想ですが、ほんとそんな感じ。

2004年リリースの6th『You Fail Me』

『You Fail Me』のオープニングは意外にも悲し気なギターの音色が印象的な1分程の小曲。ハードコアのいわゆるイメージとは違う順調な立ち上がり。しかし2曲目「Last Light」からおっ始まる。コアな世界が。続く「Black Cloud」の怒涛のリフとドラミング、メロディなどない咆哮にはやられた。もちろん悪い意味で。これは無理だな。ハードロックやヘヴィメタが好きとは言えちょっと違うぞ。コンヴァージと言うバンドがどういうものなのかは分かった。そして4曲目からはちょっと聴いては早送りを始める。

飛ばす。飛ばす。もういいわ。

こういう音楽にハマる人の気持ちがわからない。他人が絶賛していたところで合わないものは合わない。これがその時の素直な感想。

結局、飛ばしながらも一応全部聴いた。そしてCDを変え、いつもの音楽を聴き始めた。

でも不思議なことにしばらくするともう一度聴いてみたくなる、コンヴァージの音楽を。

飛ばしながらもこの耳がキャッチしていたのは何とも言えない哀愁というか、激しさの中にも残る安堵感というか。表現が難しいですけど、もう一度聴かずにはいられない何かを感じていた。シックスセンスが反応している感じ? ミディアム調な曲があるのも意外だった。

そして何度か聴いているうちにその感覚は好感へと進化し、次なるアルバムへも手を出すことになる。それが『You Fail Me』の一つ前の作品『Jane Doe』。これはファンの間でも名盤(神盤)とされているアルバム。この時点で既にちょっとファンになっていた僕はこのアルバムによって完全にコンヴァージにハマった。

2001年リリースの5th『Jane Doe』

さて。もはや、つらつらと書き綴っても仕方なし。こればかりは聴いて感じてもらう他にない。たぶん聴けない人が多いと思う。ただし少しでも受け入れることが出来てしまったら、その時はもう深いところまで行ってしまうでしょう。

例えばコンヴァージの曲を聴いた後に、今まで散々聴いてきたHR/HM系バンドの曲を聴いてもなんだか物足りなく感じることがある。もっと突き抜けてくれ。もっと深みへ連れて行ってくれと。

ちなみにこういったジャンルに属する他のバンドもいくつか聴いてみましたが、コンヴァージのような感覚は味わえなかった。うるさいだけ。

そこにある差はいったい何なのか。

それはきっと自身の深層世界にある“感覚”が求めていることなので、説明するのは難しい。

興味が沸いたなら是非、この音に触れてみて欲しい。

激しさの中にきっと哀愁さえも感じることが出来ますよ。

 

 

 

 

スポンサーリンク

    洋楽カテゴリの最新記事