【邦楽名盤のススメ】その10 布袋寅泰『GUITARHYTHM』

【邦楽名盤のススメ】その10 布袋寅泰『GUITARHYTHM』

 

邦楽名盤のススメ

売れた=名盤 ではない。名盤は人の数だけあるはず。

今回は布袋寅泰の『GUITARHYTHM』をご紹介します。

 

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布袋寅泰 『GUITARHYTHM』

 

BOØWYでそのキャリアをスタートさせたギタリスト『布袋寅泰』。解散後は吉川晃司と共にCOMPLEXを始動し、BOØWYとはひと味違うロックで楽しませてくれた。

COMPLEXに関してはたった2年の活動期間と2枚のアルバムを残して解散してしまったことが残念でならない。

しかしその後も活動の幅は留まるところを知らず、様々なアーティストへの楽曲提供やコラボを重ね、日本が誇るギタリストとして絶対的存在感を放ち続けている。

キャリア全作品を数え上げればもの凄い曲数になるでしょう。でもその全てを追うほどの熱心なファンではないし、正直に言えば布袋作品の中には一回聴いて以来、聴くことがないアルバムさえある。

そういった意味ではファンからすればそんな奴が布袋を語るなと言うかも知れない。しかし、どうしても忘れらないどころか、いまだに聴き続けているアルバムがある。

それが1988年にソロ1作目としてリリースした『GUITARHYTHM』

GUITAR+RHYTHM=GUITARHYTHM(ギタリズム)

完璧なまでのセンスある造語。布袋寅泰と言う存在をすぐに連想させる言葉として本当にカッコ良い単語だと思う。

ギタリズムを冠するアルバムは他にもありますが、全曲英語詞ということやコンセプチュアルな作風、コンピューター+ギターで創り上げたデジタル・ロックな趣の世界観は布袋作品の中でも極めて異質かつ唯一無二

初めて聴いたときの衝撃は凄かった。

映画サントラのようなオーケストレーションで幕を開け、続く曲はエディ・コクランのカバー『C’MON EVERYBODY』

そして鳥肌もののカッコいいイントロを駆け抜けた後にまず驚いたのはその歌声。

もちろんそれまでも布袋の声に触れたことはある。しかしあくまでもコーラス・レベルの話。

今となっては布袋が歌うのは当たり前ですけど、当時この低くこもったような個性的な歌声は新鮮だった。

英語詞ということもあり国籍不明な感じがもの凄くカッコ良く聴こえたのを覚えている。

キャッチーなリフとメロディが素晴らしい『GLORIOUS DAYS』、ミステリアスな『MATERIALS』と続き今作ハイライトの一つと言える曲『DANCING WITH THE MOONLIGHT』。星空の下で聴いたら相当気持ち良いですよ、これは。

ふたたびミステリアスな曲調の『WIND BLOWS INSIDE OF EYES』、布袋らしいポップなリフも歌も印象的な『WAITING FOR YOU』、みたびミステリアスな雰囲気かつオペラ調なコーラスが何気にカッコイイ『STRANGE VOICE』と続き、あっと言う間にアルバムは後半を迎えている。

『CLIMB』での異次元なギター・ソロに酔いしれ、アルバムのタイトルチューンである『GUITARHYTHM』のリズムに身体を躍らせ、物語の終わりを告げるように『A DAY IN AUTUMN』でアルバムは幕を閉じる。

布袋と言えばカッティングやリズム・ギターのセンス溢れるプレイをまず思い浮かべる人も多いと思いますが、このアルバムはそれにプラスして随所で聴けるギター・ソロが本当にカッコ良い

特にギターをプレイしたことがある人なら間違いなく反応してしまうでしょう。

本当は『邦楽名盤のススメ』シリーズでは、邦楽なだけに日本語で歌われた作品を紹介したいと思っていた。

でもこのアルバムを思い出して聴き返してみると、言葉どうこうよりも日本人が作った作品として本当に素晴らしい名盤だと感じ、紹介せずにはいられなかった。

ギタリストの作品なだけにギターが前面に出た音楽ではありますが、曲の良さが際立ってます。

布袋はこのアルバム以降、いくつものヒット曲を世の中に送り出しているし、他アーティストへの提供やコラボでも名曲を量産してますが、アルバム単位で聴くなら絶対にこの作品だと思う。

布袋ファンでなくとも、全音楽ファンにおすすめしたいアルバムです。

 

-邦楽名盤その10- 布袋寅泰『GUITARHYTHM』

 

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